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薄いログ

ブログの体をなさない多目的意識高い系サイトになります

消え行くコンテンツに生きる奴らのそれとないブルース

  「年齢すぎるとオタクやってて虚しくなる」みたいな論調が最近場を席巻していて、まあ「電車男」とか「涼宮ハルヒ」の年代から10年たったと考えると年齢的にそういう風なセンチメンタリズムを考えちゃう人たちが現れても仕方ないよなーという感慨がある。幸い俺は身を滅ぼすほどコンテンツにのめり込むようなことをしていないので*1将来自分がどうなるんだろうという不安に関しては”アニメ・ゲーム文化享受する人間”という立場では感じていない。

 いやでもですね、「俺は年取ってもオタクするから(ドヤァ」と言うのはタダと言うか、まあ俺含めて勝手にやってればいいんじゃない?という感じなんですが、そうじゃない人のほうが圧倒的に多いわけで*2、そうじゃなくても人はコンテンツを移り渡るものであり、そうなると一度隆盛を極めたものであっても数十年経っちゃえば何があったのかもわからない跡地になってしまう。かなしい。

 

キャラクターとストーリーさえあれば…

 さて「オワコン」でなくてもコンテンツはいつか終わる*3。基本的にアニメ・マンガ・ゲームのコンテンツはキャラクターがいないと成り立たない世界なので、これらの持つ「世界観」とは要するに各キャラクターの相互関係を基礎としたものになる。で、これが世の中の多くの人々から忘れられた時、残った人が「それでもこの世界を楽しみたい…」となった時*4、こうした「キャラクターとそれが持つ関係とそれに関わるストーリー」があれば別に他に人がいなくても最低限世界観に浸れるわけである。つまるところ、たとえ自分の好きなコンテンツが終わろうが終わらなかろうが「キャラクター」がちゃんと独立していれば「人の記憶から消えること」は「世界ごと消えること*5」と何ら関係を持たないのである。

 というよりも、逆に「多くの人から人気が出ること」を嫌う人すらいる。こういう人たちの持つロジックはつまり「公式(それか自分の支持する)設定から逸れた世界観を展開してくれるな」ということに尽きる。例えばある異世界に一人かわいい女の子がいて、その子はストーリー的には最後に適当な塩梅である男と結ばれてそこで話が終了するのであるが*6、この作品が下手に人気が出るとこの女の子が別の男とくっついたり、別の女の子とレズ関係になっちゃったり、最悪読者を投影した異世界転生か何かの人物と結ばれちゃったりする*7。こういう展開は原作ストーリーを愛している人からすれば当然好ましいものではないので、それならいっそ人が少ないほうがこういう原作改変が起こりにくくて幸せだよねーという感じで*8

 

常に語られてきたキャラの消滅問題

 シナリオとキャラクターさえあればコンテンツが忘れられても残ったファンに問題ない、というのは、要するに他人の二次創作がなくてもシナリオを追憶することでファンはその世界を追体験することができる、というごくシンプルな構造なのである。さらに言えば、しっかりしたストーリーがあれば二次創作もその延長線上に置くことですんなり受け入れられるわけで、ストーリーの存在は作品(キャラクター)を愛した原作愛好家にとっては無くては困るレベルなのである*9。ストーリーの不足から来るキャラクターの消滅問題は基本的にRPGがノベルゲームのような「キャラクター性重視」のゲームジャンルでは起きにくいのであるが、逆に言えばストーリーが必要ないせいでシナリオに欠け、ファンの存在なしでの生存が不可能なキャラクターというのも現れるわけである*10

 つまり「キャラクターのための作品」ではない場合というわけなので…あるが。

 例えば地域振興のマスコットキャラだったり、製品のイメージとしてのイメージキャラクターである場合、具体的な設定を付与されずに生み出されてくる場合がとても多い。往々にしてそれらが有名になることだってあるのだ。初音ミクとか。こうしたキャラクターは製品を展開していく上でストーリーを足していくことは必需ではないので、「筋書き欠如」のままキャラクター人気も加熱していく。そこでキャラクターが好きなひとが現れても、キャラクターの追体験はストーリーが存在しないので出来ず、結果として公式以外の二次創作からそれっぽいのを追っていくしか無いわけである。この状態がズルズルと続いていき、最終的にコンテンツが終焉して、人々が去っていくと、残るのは設定のないキャラクターとファンだけである。かなしい。

一部には深刻、大部分はどうでもいい

 で、それの何が困るの?っていうことなんですが、たしかに設定のないキャラでもいくばくかのファンが残した二次創作作品があって、それを楽しめばいいじゃん、って感じですよね。でもそうじゃない人もいるんですよ~*11。最近は音ゲーが隆盛なんですが、音ゲーは俺が全然プレイしてないからわからないだけかもしれないんですが、傍から見てると音ゲーの世界観と音ゲーに収録されている曲の世界観は全く別物である場合があるらしく、そうなると(特に)曲側のキャラクターは曲しか設定の依存先がなくて大変だな―とか思っちゃうわけですよ!ポップンミュージックなんか、毎回キャラ出てきて詳細設定ついてないなんて、ビジュアルで一目惚れしたファンなんて大変だなぁ…とか感慨に浸っちゃうんですよね…*12。というわけでですね、こういう俺みたいな世の中に何人いるかわからないめんどくさい系の人もそういう心配をしなくて済むようにですね、キャラクターを作る時はこう、設定を作ってほしいというかですね、人から忘れられても俺が世界を追憶できるようにですね、……はい、クレームなんですが…過度な要求なんですが…はい…。

*1:イラストとかに打ち込めると消費するオタクとしての空虚さを拭えるという通説も流布してます

*2:体感だから突っ込まないで欲しい

*3:サザエさんとかクレヨンしんちゃんとか手塚治虫作品とかで反論するの、めんどくさいからやめてほしい

*4:執念。

*5:所詮は「自分の頭のなかで展開していた世界」にすぎないのであるが、存亡の機機にあるコンテンツを享受する人々にとっては大した問題ではない

*6:特定の作品を指しているわけではありません

*7:夢小説かよ。

*8:マルチエンディングのギャルゲーとかでも起こりやすい問題だと思う

*9:ストーリーがいいのが前提。

*10:キャラクターが消滅して困るのもファン。

*11:め、めんどくせー!!

*12:あとサン・ムーンに出てくる一部の女の子が途中からゲーム本編で一切出番がなくなるというのも悲しかったですね!